9月24日(火)札幌駅前ビジネススペースにて第7回北海道MaaS推進セミナーが会場30名オンライン60名の参加で開催されました。全体テーマは「道央圏における新しい公共交通の取組みについて」で、基調講演の一般財団法人計量計画研究所 理事の牧村和彦氏より「次世代の都市交通サービスのリ・デザイン」というテーマで米国、フランス、韓国、ドイツ等の事例の紹介があり、各国の大都市の交通政策とDX・GXの進展状況をお話頂きました。
その後札幌市まちづくり政策局 交通計画部公共交通担当部長 和田康広氏から「札幌市が目指す新しい公共交通の姿」と題して、2030年を目途に進められている札幌市の新しい交通政策についてFCVを使用したバスのオンデマンドも含めた取組みなどが語られました。
苫小牧市総合政策部 まちづくり推進室 室長の神保英士氏からは、「苫小牧における自動運転バス実証と今後の交通政策」と題して昨年からの自動運転バス実証で見えてきた課題や今後の展開について語られました。
北海道MaaS推進研究会側では、ドーコン取締役執行役員交通事業本部長 澤充隆氏より「交通からみた北海道の未来」と題して建設コンサルタントの立場から、札幌市も含めた北海道全体の交通政策のビジョンを第9期北海道総合開発計画との関係も含めて語られました。
また株式会社未来シェア取締役 野田五十樹氏は大学のAI研究者の立場から未来シェアのSAVSの概念や現在の取組などが語られました。
パネルディスカッションでは、株式会社岩根研究所 IMS事業部課長 佐藤友之と苫小牧市の交通政策主幹の村上歩氏も加わり、北海道のこれからのMaaSの展開し、技術的、制度的な問題など幅広い視点から語られました。これからの北海道におけるMaaSの展開を考える上で、貴重な場となりました。